今年2回目の野生復帰の試みが始まりました

 動物園で人の手で育てたライチョウを山に戻す野生復帰技術確立の試みが、昨年に続いて今年も実施されています。先に報告しましたように、今年1回目の試みは、9月10に動物園で育てた雛5羽と成鳥3羽を木曽駒ヶ岳に陸送し、その日のうちにケージに収容しました。

それ以来10日間にわたり現地の環境に慣らす試みが行われ、9月19日に全個体無事放鳥することができました(写真1・2)。

写真1 9月19日の午前中、2羽ずつ3回に分けてケージから放鳥しました。
写真2 放鳥は、報道陣や動物園関係者など多くの方の見守る中で行われました。

 今年2回目の試みは、9月22日に動物園で育てた雛6羽と成鳥5羽が陸送され(写真3)、全個体無事木曽駒ヶ岳のケージに収容できました(写真4・5)。

1回目と同様、これから現地の環境と高山植物の餌に慣らし、9月29日までには放鳥の予定です。

写真3 9月22日、段ボールに入れられた雛6羽、成鳥5羽が木曽駒ヶ岳の頂上山荘に到着しました。
写真4 体重測定と健康チェックの後、2つのケージに収容されました。
写真5 収容直後のケージ内の雛の様子。