2022年6月10日~12日 北岳なわばり調査
2022年6月10日から12日、南アルプス 北岳周辺においてライチョウの縄張り調査を実施しました。
Day1:2022年6月10日 入山→北岳山荘
バスが開通しておらず、道中会ったのは環境省職員の他、夜叉神峠から歩いて来たというたった一人の登山者だけでした。
白根御池小屋から草すべりを経て小太郎分岐に出たところで調査開始。
今年は雪が多かったせいか?稜線よりもやや高度を下げたところになわばりがある傾向に思えました。
肩の小屋で温かいコーヒーとうどんで休憩した後、調査再開。
調査しながら北岳山頂を越え、北岳山荘に着く頃にはとっぷり日が暮れていました。
Day2:2022年6月11日 北岳←→農鳥
天気予報どおり昼前からヒョウが降り始め、そして雨、雪に変わり、あたり一面みるみる真っ白に。調査員的にはツライけれど、ライチョウ日和ではあります。
間ノ岳の山頂を歩き回っていると、すぐ横でハイマツから顔を出して鳴いてる雄ライチョウと遭遇。昨年生まれの1歳でした。
農鳥小屋手前まで調査したところで引き返し、往路で見つけられなかった個体たちを中白根で発見したり、また抱卵糞(抱卵中の雌の特大サイズの糞)もあり、昨年よりも生息数の回復を感じました。
朝6時から11時間、雪降る稜線を歩き続けた過酷な1日。おまけに気温がぐっと下がり、あまりの寒さに寝付けない夜となりました。
Day2:2022年6月12日 北岳→下山
夜中強い風が吹き続けたけれど朝方には弱くなり、濃いガスも徐々に消え、北岳山頂を越える頃にはなんと快晴に。一気に冬から初夏へ・・・
ボーコン沢の頭調査は来月に持ち越しです。
今回の調査前日に株式会社ゴールドウィンさんからの寄贈品The North Faceの雨具が届き、早速全員で着用しました。丈夫で温かく、雨雪に打たれ続けても快適でした。素晴らしいご支援に感謝いたします。