超党派「山の日」議員連盟総会でライチョウの講演
令和6年6月19日、衆議院第1議員会館で開催された超党派「山の日」議員連盟第28回総会(資料1)で、ライチョウの講演を行いました(写真1・2)。
演題は、「日本の高山のシンボル ライチョウ」(パワポ1)。
日本のライチョウは、最終氷期に大陸から入って来た集団で、その後高山に逃れることで世界最南端の地で今日まで絶滅せずに生き残ってきた貴重な集団であること。世界で唯一人を恐れない特異な集団で、その理由には自然との共存を基本にした日本文化が深くかかわっていること。現在、日本のライチョウは、多くの山岳での数の減少、増えすぎシカ、サル、イノシシ等の高山への侵入による生息環境の破壊、キツネ、テン等の捕食者の高山への侵入、さらに温暖化の影響で生息が脅かされていること。
さらに、絶滅した中央アルプスに50年ぶりに飛来した1雌をきっかけに、2020年から環境省による中央アルプスライチョウ復活事業が開始され、20羽から始まった集団は、4年目で120羽まで増え、復活事業は順調であること。
これらのことに触れた後、ライチョウは、日本の高山を代表する貴重な種であること(パワポ15)、それが現在増えすぎた野生動物により絶滅に瀕しており、この問題を決しない限り日本のライチョウは守れないだけでなく、貴重な日本の自然も守れなく、この問題の解決には国家的なプロジェクトによる取り組みが必要である(パワポ16)ことを述べ、最後のまとめとしました。
関係する国会議員の皆様、関係省庁の代表の方々、さらに山岳に関係した団体の方など、多くの皆様にライチョウのことを知っていただく良い機会となりました。