中央アルプス飛来雌 今年も生存

 この5月7日~10日、駒ヶ岳のある中央アルプス北部地域でライチョウ調査を実施しました。その折、絶滅した中央アルプスに半世紀ぶりに飛来した飛来雌(足環:赤赤・赤赤)が、今年も無事であることが確認できました(写真1)。

写真1 生存が確認された今年10歳になる飛来雌

 この雌は、今年10歳となり、ライチョウの雌では最高齢です。2020年に乗鞍岳からヘリで運ばれてきた雛と翌年につがいとなり、それ以来同じ雄(写真2)と4年間、同じ場所になわばりを持っています。

2021年以来毎年雛を育て、繁殖数の増加に貢献してきました。

写真2 これまで4年間同じ雄とつがいとなった飛来雌

 この雌が飛来しなかったら、環境省の中央アルプスにライチョウを復活させる事業は始まりませんでした。2020年から20羽で始まった復活事業は、その後毎年2倍、2倍に繁殖数が増え、今年の2024年には中央アルプス全体で120羽以上の繁殖が予想されます。

 今年のケージ保護は、6月27日から7月30日の予定で実施されます。また、今年は、動物園で人の手で育てた雛を9月に山に戻して放鳥する野生復帰事業も行われます。