火打山の雷鳥平にライチョウを取り戻す! イネ科植物除去作業参加者の募集期間を延長しました。

募集は終了しました。
申込の締め切りを8月末日まで延長しました。

2022年9月5日(月)~ 7日(水), 高谷池ヒュッテ 2泊3日

新潟県の火打山は、日本で最も北でライチョウが繁殖する山岳であり、かつ最も標高の低い場所でライチョウが繁殖している山です。さらに、火打山のライチョウ集団は、現在5つがいほどが繁殖しているのみの日本最小の繁殖集団で、最も絶滅が危惧されています。

ライチョウを観ることができなくなったライチョウ平

火打山山頂手前にある雪田植生の草地は、夏から秋にライチョウをよく見かけることから「雷鳥平」と呼ばれており、ライチョウの重要な採食地となっていた場所でした。それが現在では、ライチョウを見かけることがほとんどなくなりました。

原因は、最近の温暖化の影響により、イネ科等の植物が侵入し、ライチョウの採食地として適さない場所に変わってしまったからです。

2020年に実施したイネ科植物の除去作業

そのため、環境省は5年間かけてイネ科植物の試験的除去を試み、イネ科植物の除去がライチョウの採食環境の改善につながることを確認しました。2020年からは毎年多くの方の協力を得て、火打山の重要なライチョウ採食地からのイネ科植物の除去を実施しています。

3年目にあたる今年は、8月24日から26日に環境省と地元の妙高市が中心にイネ科植物の除去を実施し、その後9月5日から7日に私の研究所が一般の方を募集して2回目のイネ科植物の除去を実施することになりました。

実施計画は下記の通りです。

  • 日時:2022年9月5日(月)~ 7日(水) 2泊3日
    • 9月5日
      • 12時に高谷池ヒュッテ集合 当日の昼食は持参してください。
      • 13時から作業開始
      • 夕食は提供します。高谷池ヒュッテ泊
    • 9月6日
      • 終日作業
      • 朝食・昼食・夕食は提供します。高谷池ヒュッテ泊
    • 9月7日
      • 朝食・昼食は提供します。
      • 午前中作業、13時高谷池ヒュッテ解散
  • 参加の条件:5日12時の集合時間までに高谷池ヒュッテに自力で登って来られる方で、長時間屋外での作業が出来る方。
  • 募集人員:30名
  • 宿泊:全員高谷池ヒュッテ泊(参加者の食費と宿泊費はライチョウのクラウドファンディグから支給されます)
  • 持ち物:鎌もしくはハサミ持参。雨具、行動食他登山に必要な物。
  • 参加費:無料
  • 申し込み方法:中村浩志国際鳥類研究所のホームページに直接必要事項を記入して申し込んでください。詳細は、後程ホームページでお知らせいたします。
  • 申し込み締切:8月31日(水) (締め切りました)。