動物園から中央アルプスに戻した3羽を無事放鳥しました(2023年9月30日)

9月26日、動物園で飼育していたライチョウ3羽を故郷の中央アルプスに戻し、現地に設置したケージ(写真1)で環境に慣らした後、30日に無事放鳥しました。

3羽は、長野市茶臼山動物園で飼育されていた雄1羽と雌1羽、栃木県の那須どうぶつ王国で飼育されていた雄1羽。いずれも2021年に山から動物園に降ろされ、今年2歳になる個体です。
昨年は、動物園で繁殖させ、増やした22羽を山に戻すことができましたが、今年は繁殖がうまくゆかなかったため、3羽を中央アルプスに戻し、山での繁殖をめざすことになりました。

写真1 動物園から山に戻された3羽のライチョウを高山の環境に順化させるために用意されたケージ

26日の朝、3羽はダンボール箱に入れられ、両園から車で駒ケ根市のしらび平に運ばれ、そこからロープウエーで千畳敷に運ばれた後、徒歩で頂上山荘まで運ばれ(写真2)、15時15分に山荘裏に設置したケージに収容されました(写真3・4)。

写真2 ライチョウを1羽ずつ入れたダンボール箱を運搬する環境省職員

写真3 ダンボール箱からライチョウを出し、ケージに収容する関係者
写真4 翌日元気を回復し、ケージの中を動き回り、餌をよく食べる3羽

10月1日に放鳥する予定でしたが、当日は悪天候が予想され、3羽はケージから出たがっていることから、一日早い30日の朝10時15分に放鳥しました。
ケージの扉を開けると、先に茶臼山動物園からの雌雄が揃ってケージから出てゆき、少し遅れて那須どうぶつ王国からの雄がそれに続きました(動画1)。

一時間後、茶臼山動物園からの雌雄は近くで一緒にガンコウランの実をついばんでいましたが(写真5)、那須どうぶつ王国からの雄は、すでに近くからいなくなっていました。

写真5 放鳥後も一緒に行動し、ガンコウランの実をついばむ茶臼山動物園からの雌雄
3羽ともに無事この冬を乗り越え、来年には繁殖してくれることを願っています。