ケージ保護中のライチョウ家族のご紹介

2020年20羽から始まった中央アルプスライチョウ復活事業は、3年目の繁殖期にあたる今年の2023年には、中央アルプス全体で昨年の約2倍にあたる80羽が繁殖しています。

 今年の中央アルプス 駒ヶ岳におけるライチョウ家族のケージ保護活動は、6月28日にスタートし、本日7月12日で約二週間が経過しました。現在、駒ケ岳頂上山荘付近に4ケージ、天狗荘付近に1ケージを設置し、計5家族、計28羽の雛と5羽のメス親をケージ保護しています。

中央アルプスで現在繁殖しているほとんどの個体は、色足環が装着されており、親子関係、年齢など個体の履歴が明らかになっています。

保護ケージから散歩に勢い良く飛び出してゆくライチョウの親子
保護ケージから散歩に勢い良く飛び出してゆくライチョウの親子(撮影:2023年7月6日)

今回は、ケージ保護中のライチョウ家族の紹介です。

頂上山荘 第1ケージ

母親2015年登山者により中央アルプス 駒ケ岳で50年ぶりに発見された雌(飛来雌)。
2021年より3年間乗鞍岳生まれの同じ雄とつがいとなり同じ駒ケ岳で繁殖。
足環赤・赤/赤・赤 (左脚 下・上/右足 下・上)
年齢9歳
雛数6羽
収容日2023/6/29
頂上山荘 第1ケージの親子
頂上山荘 第1ケージの飛来雌親子(撮影:2023年7月6日)

頂上山荘 第2ケージ

母親2021年中央アルプス 駒ケ岳生まれ。翌2022年伊那前岳で繁殖。2023年駒ケ岳に移動し繁殖。
足環空・空/黄・空 (左脚 下・上/右足 下・上)
年齢2歳
雛数5羽
収容日2023/7/3
頂上山荘 第2ケージの親子
頂上山荘 第2ケージの親子(撮影:2023年7月12日)

頂上山荘 第3ケージ

母親2022年那須どうぶつ王国生まれ。この年ヘリで駒ケ岳に移送され、翌2023年 中央アルプス伊那前岳で繁殖。
足環黒・黒/黒・赤 (左脚 下・上/右足 下・上)
年齢1歳
雛数6羽
収容日2023/7/2
頂上山荘 第3ケージの親子
頂上山荘 第3ケージの親子(撮影:2023年7月6日)

頂上山荘 第4ケージ

母親2022年中央アルプス熊沢岳生まれ。翌2023年中央アルプス中岳で繁殖。
足環空・黄/黄・赤 (左脚 下・上/右足 下・上)
年齢1歳
雛数6羽
収容日2023/7/11
頂上山荘 第4ケージの親子
頂上山荘 第4ケージの親子(撮影:2023年7月12日)

天狗荘 第1ケージ

母親2021年中央アルプス駒ケ岳生まれ。同年8月ヘリで茶臼山動物園に降ろされる。
翌2022年ヘリで中央アルプス駒ケ岳に戻される。2023年伊那前岳で繁殖。
足環空・黒/白・黄 (左脚 下・上/右足 下・上)
年齢2歳
雛数5羽
収容日2023/7/2
天狗荘 第1ケージの親子
天狗荘 第1ケージの親子(撮影:2023年7月6日)

2023年のケージ保護活動は2023年7月30日まで実施されます。